参加方法が違うのに、全員へ同じ質問を見せていませんか。Googleフォームの分岐を使うと、選んだ回答に合わせて別の質問へ進めます。架空の秋の読書会を例に、会場参加とオンライン参加を分け、不要な質問を飛ばして最後まで進めるフォームの作り方を紹介します。
この記事で分かること
- 分岐に使う質問と、移動先のセクションの作り方
- 参加方法ごとに質問を分け、別の経路へ流れない設定
- 二つの回答を試して、表示される質問を確かめる方法
Googleフォームの分岐は、質問のまとまりを切り替える
分岐の基本は、回答に応じて別のセクションへ移動することです。セクションとは、フォームを区切る質問のまとまりです。同じ画面の中で一問だけが突然現れる仕組みを想像するより、回答に合わせて次のページを選ぶ、と考えると設計しやすくなります。
Google公式の「回答に応じて質問を表示する」は、「回答に応じてセクションに移動」を使う方法を案内しています。今回は一つだけ選べるプルダウンを分岐の入口にします。通常のフォーム設定であり、AIが回答内容を判断して振り分ける操作ではありません。
分岐が向くのは、聞く内容が本当に違うとき
会場へ来る人には到着予定、オンラインの人には使う端末を聞きたい、とします。全員に両方を答えてもらうと、「自分には関係ない質問だけれど、何を選べばよいのか」と迷わせます。参加方法で質問を分ければ、それぞれに必要な一問へ進めます。
一方、全員へ同じ感想を聞くなら、無理に分ける必要はありません。選択肢が増えるほど確かめる経路も増えます。最初は入口一問、分岐先二つに絞り、実際の質問数を増やす前に流れを確認しましょう。
用意する環境と、この練習の範囲
パソコンのブラウザー、インターネット接続、フォームを作成できるGoogleアカウントを用意します。今回は基本の編集機能を使い、有料アドオンや生成AIの契約を前提にしません。職場・学校のアカウントでは管理者による利用制限があるため、表示される設定を確認してください。
操作の説明は2026年10月14日に確認した公式資料に基づきます。ここで作る読書会は練習用の想定例で、実在する催しの募集ではありません。参加者名、メールアドレス、住所などを質問に追加せず、分岐の動きだけを試します。
先に三つのセクションと二本の経路を決める
画面を操作する前に、「どこから、どこへ進むか」を書いておくと、設定の見落としを減らせます。今回は次の三つのまとまりを、この順に並べます。
| セクション名 | 置く質問 | 選択肢 |
|---|---|---|
| 1 参加方法 | どの方法で参加しますか | 会場で参加/オンラインで参加 |
| 2 会場で参加 | 到着予定を教えてください | 開始前/少し遅れる |
| 3 オンラインで参加 | 主に使う端末を選んでください | パソコン/スマートフォン |
予定する経路は、「1→2→送信」と「1→3→送信」の二本です。会場の人に端末の質問を見せず、オンラインの人に到着予定を聞かない形にします。「送信」はフォームを終える位置で、今回の確認ではそこへ到達する流れを見ます。
この例では、質問の数を減らすことより、関係する質問だけを通ることを目標にします。回答者が見るのは、参加方法と自分の経路の質問の二問です。編集画面には三問あっても、一人が全部に答える設計にはしません。
名前には番号だけでなく、内容も入れる
「セクション2」だけでは、移動先を選ぶときに中身を思い出す必要があります。「2 会場で参加」のように内容を添えると、設定を見直しやすくなります。番号は練習の目印で、機能を動かす特別な文字ではありません。
この段階では「参加しない」「まだ決めていない」は加えません。実際の募集に必要なら、後からその人に見せる案内や終了位置を決めて追加します。選択肢だけを増やし、行き先を決め忘れる状態を避けるためです。
空白のフォームに、質問と区切りを作る
まずは分岐を設定せず、移動先になるセクションをそろえます。Googleフォームの使い方にある入口から空白のフォームを開き、タイトルを「秋の読書会・分岐の練習」とします。説明欄にも「練習用」と書いておくと区別できます。
- 入口の質問を作る:「どの方法で参加しますか」を追加し、形式をプルダウンにします。
- 二つの回答を入れる:「会場で参加」「オンラインで参加」を入力し、入口の質問は「必須」をオンにします。
- 二つ目の区切りを作る:「セクションを追加」を使い、「2 会場で参加」と名付けます。
- 会場の質問を置く:到着予定を選ぶ質問を追加します。この練習ではプルダウンで二つの選択肢を入れます。
- 三つ目を作る:もう一度セクションを追加し、「3 オンラインで参加」に端末を選ぶ質問を置きます。
最初のまとまりにも「1 参加方法」という名前を付けます。分岐先の二問もこの練習では必須にして、自分の経路の一問へ答えてから終える構成にします。質問が意図したセクションの中に入っているか、区切りの位置を見てください。
質問とセクションを追加する操作は、Google公式のフォーム編集ガイドで確認できます。入口のセクションには、分岐に使う一問だけを置きます。関係のない質問まで同じ区切りに並べないようにしましょう。
入口の移動先と、分岐先の終了位置を設定する
ここが作業の中心です。設定する場所は質問の選択肢ごとの移動先と、セクション終了後の移動先の二か所です。入口だけを設定して終えないようにします。
参加方法から、それぞれのセクションへ
入口のプルダウン質問を選び、質問右下のその他メニューから「回答に応じてセクションに移動」を選びます。「会場で参加」の行き先を「2 会場で参加」に、「オンラインで参加」の行き先を「3 オンラインで参加」にします。
これは、選んだ瞬間に別の質問へ飛ぶというより、そのセクションから先へ進む経路の設定です。回答画面では参加方法を選び、次へ進んだ先を確認します。編集中の質問一覧そのものが二通りに消えたり現れたりするわけではありません。
会場セクションから、オンラインへ進ませない
次に「2 会場で参加」の下部で、終了後の行き先を「フォームを送信」にします。ここが次のセクションへ進む設定のままだと、会場の質問に答えた後、オンライン向けの質問まで続いてしまいます。
最後の「3 オンラインで参加」も、そこでフォームを終える流れにします。最後のセクションは送信で終わるため、下部に同じ移動先設定が表示されない場合は、プレビューで送信位置へ到達することを確認してください。期待する二本の経路と、画面の行き先を照らし合わせます。

二つの回答で、見える質問と見えない質問を確かめる
設定後は、右上のプレビューから回答者向けの表示を開きます。一方の経路だけで成功とせず、両方を最初から試すのが確認の要点です。ここでは送信操作の完了ではなく、質問の表示と終了位置までを調べます。
| 入口で選ぶ回答 | 表示してほしい質問 | 表示しない質問 |
|---|---|---|
| 会場で参加 | 到着予定 | 使う端末 |
| オンラインで参加 | 使う端末 | 到着予定 |
例えば、会場で参加を選んだら「開始前」と答え、オンラインの質問を通らずに送信位置へ進めるかを見ます。次にプレビューを開き直し、オンラインで参加を選びます。前の選択が残っていたら、今回試す回答へ変えてから進んでください。
この表は設定が意図どおりだった場合の期待状態です。本稿で実際にフォームを作成・送信して得た結果ではありません。見える質問だけでなく、不要な質問が途中に出てこないことも、手元のフォームで確かめます。
分岐の確認と、回答の受付開始を分ける
他の人に入力してもらうには、フォームを公開し、回答者のアクセス権を整える必要があります。プレビューで経路を確認できたことと、回答者が実際に送信できることは別です。本番前の送信確認には、公開設定を確認したうえで回答者用のリンクを使います。
公開範囲の選び方と「回答者に送信するリンクをコピー」の入口は、Google公式の公開・共有手順を参照してください。練習段階では、不特定多数にリンクを配る必要はありません。実際の募集に使う前に、対象者だけが回答できる範囲と、収集する情報を決めます。
分岐できないときは、三つの場所を見直す
思ったとおりに進まない場合は、質問を一から作り直す前に、質問形式、区切り、終了後の行き先を見ます。どの経路で起きたかをメモすると、直す場所を絞れます。
- 分岐の項目が見つからない:入口が別の質問形式になっている可能性があります。今回の例ではプルダウンへ戻し、質問のその他メニューを確認します。
- 選んでも同じ質問が出る:移動先の指定違い、または質問が同じセクション内にある可能性があります。区切りと選択肢ごとの行き先を見直し、両方を試します。
- 会場の後にオンラインも出る:会場セクション終了後の設定を確認します。「フォームを送信」に直し、入口から通して確かめます。
セクションを並べ替えたり、新しい質問を追加したりした後も、二本の経路を再確認してください。編集画面の並びが整っていても、回答者の進む順が意図と一致するとは限りません。
質問の内容そのものを考える段階なら、Microsoft FormsとCopilotで質問案を作る考え方も参考になります。今回扱ったのは、すでに決めた質問をGoogleフォームで出し分ける操作です。必要に応じて目的を分けて使いましょう。
掲載画像は、質問の流れを設計して確認する場面を描いたAI生成イラストです。実際のGoogleフォーム画面や動作検証の証拠ではありません。まずは三つのセクションを用意し、「会場」「オンライン」の二本が、それぞれ不要な質問を通らずに終わるところまで試してみてください。



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