Wordの目次は、本文に見出しスタイルを設定すると自動で作れます。ただし、文章を直した後には更新操作が必要です。秋の読書ノートを例に、目次の作り方から、章名を変えた場合とページだけがずれた場合の更新まで、Windows版Wordで試す手順を紹介します。
この記事で分かること
- 見出しを使って、ページ番号付きの目次を作る方法
- 「ページ番号だけ」と「目次全体」の更新を選ぶ基準
- 項目が出ない・古い章名が残るときの直し方
目次の材料は、文字の大きさではなく見出しスタイル
章名を大きな文字にして太字にするだけでは、自動目次の材料として認識されないことがあります。Wordに「ここが章の見出し」と伝える役割を持つのが、見出しスタイルです。まず文書の構造を決めてから、目次を作ります。
Microsoftは、見出しスタイルを使うと目次の作成や文書の再構成に役立つと案内しています。基本操作は公式の「Word文書に見出しを追加する」で確認できます。章名の見た目を整えることと、章として設定することを分けて考えましょう。
今回はWindowsのデスクトップ版Wordを使う方向けです。Microsoft 365のWordやWord 2024など、利用可能なWord環境を用意してください。目次はWordの標準機能で、Copilotへの指示や有料AI APIは使いません。Word自体の利用権は別に必要です。
公式ヘルプにはWeb版やMac版の説明もありますが、ここではWindows版の流れに絞ります。バージョンや表示言語によって、タブ名やボタンの表記が多少異なります。公式ページでは「参考資料」に当たるタブが「参照」と訳されている箇所もあるため、目次のアイコンを合わせて確認してください。
練習用の読書ノートに、三つの見出しを付ける
最初は新しい空白文書を用意し、「秋の読書ノート_練習.docx」などの名前で保存します。次の文章は架空の練習例です。会社の資料や個人の情報を持ち込まず、この短い例で流れを確認できます。
読書の目的
秋に読みたい本を選び、印象に残ったことを短く記録します。
今月読む本
小説とエッセイを一冊ずつ候補にします。
読後のメモ
心に残った場面と、自分の感想を書きます。
貼り付けたら、「読書の目的」「今月読む本」「読後のメモ」がそれぞれ独立した段落になっていることを確認します。見出しと説明文が一つの段落につながっている場合は、間でEnterを押して分けてください。目次に入れるのは短い章名で、その下の説明文は本文として残します。
- 章名を選ぶ:「読書の目的」の文字を選択します。下の説明文までまとめて選ばないようにします。
- 「見出し1」を適用:「ホーム」タブの「スタイル」から「見出し1」を選びます。
- 残りの二つも設定:「今月読む本」「読後のメモ」にも同じスタイルを適用します。
スタイル一覧に見当たらないときは、ギャラリーの展開ボタンから探します。今回は三つとも同じ大きさの章なので、すべて「見出し1」で構いません。初回から細かな階層や章番号を増やさず、目次に何が入るかを確かめましょう。
設定後に文字の色や大きさが変わっても、まずはそのままで進めます。好みの見た目に整える前に、三つの章が正しく目次へ集まることを確認すると、設定の問題とデザインの問題を切り分けやすくなります。
自動目次を挿入し、三項目を答え合わせする
文書の先頭に目次を置くための空の段落を用意し、そこへカーソルを移します。本文を消したり、章名の途中へ挿入したりしないようにしましょう。作成の根拠はMicrosoft公式の目次挿入ガイドです。
- 「参考資料」→「目次」:目次の一覧を開きます。
- 自動作成の目次を選ぶ:自動のスタイルを選択します。文字を自分で埋める「手動作成の目次」は、今回の練習には使いません。
- 項目を照合する:本文と同じ順に三つの章名が並び、ページ番号が付いているか確認します。
期待する並びは「読書の目的」「今月読む本」「読後のメモ」です。説明文が目次に入っていないことも確認します。この短い例では同じページ番号が並ぶ場合がありますが、同じページから始まる章なら正常です。数字を手で1・2・3に書き換える必要はありません。
見た目の調整は、動作確認の後に
最初の確認では、項目名・順番・ページ番号だけに注目します。文字色や点線の好みまで一度に変えると、何を変更した結果なのか追いにくくなります。動く目次ができてから、必要な装飾を整えましょう。

掲載画像は、見出しの確認とパソコンでの作業を表したAI生成イラストです。実際のWord画面や、操作を実施した結果の記録ではありません。
修正したら、更新方法を選ぶ
自動目次は、本文を編集するたびに必ずその場で最新表示になるわけではありません。編集後は目次内を右クリックし、「フィールドの更新」から更新します。選択肢の違いは公式の「目次を更新する」で説明されています。
| 本文で変えたこと | 更新の選択 | 確認する結果 |
|---|---|---|
| 文章が増え、章の開始ページだけ移動 | ページ番号だけを更新する | 章名は同じで番号が合う |
| 章名を書き換えた | 目次をすべて更新する | 新しい章名になる |
| 章を追加・削除した | 目次をすべて更新する | 項目の増減が反映される |
迷ったら、何を直したかを本文で確認します。名前や項目が変わったのにページ番号だけを更新しても、その変更は反映されません。今回の練習では、次の二段階で違いを見てみましょう。
練習1:章名を一つ変える
本文の「今月読む本」を「秋に読みたい本」へ変更します。次に目次を右クリックして更新を開き、「目次をすべて更新する」を選んで確定します。目次の二番目の項目も「秋に読みたい本」になれば、章名の更新を確認できました。
これは期待する結果を示す練習で、実機での測定結果ではありません。目次だけに新しい名前を直接入力するのではなく、本文側を修正してから反映させる順番を覚えましょう。
練習2:ページ番号だけを変える
一番目の章の本文に架空の感想を追記し、二番目の章が次のページへ移る程度まで文量を増やします。章名は変えずに目次を更新し、今度は「ページ番号だけを更新する」を選びます。実際に二番目の章が始まるページと、目次の番号を見比べてください。
ページの変わり方は文字サイズ・余白・用紙設定で異なるため、「必ず2ページになる」とは決めません。答え合わせは、手元の文書の章の位置と一致しているかです。ページが移らなければ、番号が変わらないこと自体は問題ではありません。
項目が出ない・直らないときの確認順
目次を何度も作り直す前に、見出しの設定、更新の選択、目次の種類を順に確かめます。原因に対応する一か所を直してから更新し、変化を確認しましょう。
一つの章だけ目次に出ない
その章が太字や大きな文字になっているだけで、見出しスタイルが付いていない可能性があります。本文の該当する章名に「見出し1」を適用し、目次全体を更新します。今回の例なら三項目がそろうことが確認点です。説明文まで目次に出た場合は、その本文段落に見出しを付けていないかも見直してください。
ページ番号は直るのに、古い章名が残る
「ページ番号だけ」を選んだ可能性があります。本文に新しい章名があることを確認し、もう一度更新を開いて「目次をすべて更新する」を選びます。公式のフィールド更新ガイドでも、ページ番号だけの更新では新しい章が追加されないことが説明されています。
更新しても、手入力した目次が変わらない
文字を手で並べた目次や「手動作成の目次」は、見出しと連動する自動目次ではありません。練習用のコピーで本文の見出しを確認し、手動の目次部分を自動作成のものに置き換えてください。本文全体を選択して削除せず、目次部分だけを扱うことが大切です。
配布前は「本文→目次→保存」の順に確認する
最後に本文の章名と内容を読み、目次全体を更新して、項目の順番とページ番号を確認してから保存します。目次が整っていても、本文の内容まで正しくなるわけではありません。
原稿の内容を組み立てる段階なら、AIでマニュアルの下書きを整理する記事、修正版の違いを確認する段階なら、Wordで新旧文書を比較する記事が参考になります。今回は、その後に読みたい章へたどり着ける目次を整える作業です。
まずは練習文の「今月読む本」を一か所変え、目次にも反映できるか試してみてください。自分で付けた見出しと目次がつながる感覚をつかめれば、長い文書でも更新の場所に迷いにくくなります。



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